初期の給材機の単純な保持装置やガイド装置は使っていたので、回転時に発生する振動のほとんどが加工点まで伝達されていました。そのため、主軸や加工部品へダメージ、作業者の安全性に問題が発生し、RPMを落として加工せざるを得ませんでした。 1970年代になり、この問題点を解決するために、LNSは摩擦やノイズ、振動が少ない油圧式の給材機を世界で初めて開発しました。その後、給材機は操作性や扱いやすさ、効率性を追求することで、お客様の業務をスマートにできる給材機として進化してきました。その主な6つの特長は、
- 高いバー材送り精度 LNSの自動給材機は中断することなく、連続的に新しいバー材を供給することができます。多くの製品は主軸台同期システム(特許取得)を装備しており、プッシャー(送り矢)と旋盤の主軸台が必ず同期して動くことができます。また、小径バー材用の給材機はスクリュー型のローディング機構を採用することで、バー材の絡みつきを防止しています。
- 段取り替え時間の短縮 生産ラインをより有効に活用するため、LNSの給材機は、材料径変更に伴う段取り替えを数分で完了できるような構造になっています。自動調整機能など、調整に手間がかからないデザインを採用しています。
- 最適なRPMでの旋削加工 バー材が正しく保持されていると、回転時の振動が少なくなるので主軸の回転数を上げても公差内で加工することができます。LNSは高剛性で耐荷重性構造、自動調整の2ポジション型フロントレスト、スイス型のセーフティコネクションなど、様々な機能を搭載することで(モデルによりますが)この問題に対応しています。
- 無人化運転 コストを削減し、短納期で製品を完成させるためには、たくさんの長尺材を連続で無人化運転させながら加工するのが一番の方法です。オペレータが旋盤で作業する時間を短くするためには、段取り替えの時間の短縮、数多くの材料を収納できる材料棚、そして、実績のある信頼性の高い給材機が必要となります。
- 遠隔監視 LNSのe-CONNECTソリューションは給材機と自動旋盤の間で様々なデータをやり取りできるようにする通信技術です。自動運転中の作業セルにおける生産状況をPCや携帯などへメールで通知することできるので、生産ラインの遠隔監視を実現することができます。
- 簡単なプログラミング ユーザーフレンドリーで簡単に操作できるタッチスクリーン式の操作盤を使えばより簡単に素早く給材機を設定・操作することができます。バー材の形状と直径、部品長、ガイドチャネルの内径を入力するだけで給材機の設定ができます。LNSの給材機に搭載されている部品ライブラリ機能を使えば、最大500個までの部品情報をあらかじめ記録しておくことができます。
御社の生産性に関する問題点をどのように解決できるのかについて、もっとLNSの給材機について知りたい方は、LNSの担当者又は、次の連絡先にお問い合わせください。